2018.12.27

住宅を買う前に知っておきたい「安心R住宅」と中古物件選びのコツ

建てる

安心R住宅とは何か?

中古物件に付随するマイナスイメージを払拭することを目的とした仕組みとして「安心R住宅(特定既存住宅情報提供事業者団体登録制度)」というものがあります。 この仕組みを利用すると、国の認定を得た事業者団体は一定の条件を満たした住宅の広告にロゴマークを付け、他物件との差別化を図ることができます。その結果、購入希望者にとっては過去の修繕内容や書類(確認済証、検査済証等)の有無など、物件選びに役立つ情報を受け取ることができるというメリットがあります。

安心R住宅の基準に適合しているかを調査し結果をまとめた書類を「安心R住宅調査報告書」と言い、不動産会社から入手することが可能です。この「安心R住宅調査報告書」は宅地建物取引業者が確認した結果を記載したものであり、情報の正確性について登録事業者団体や国が保証するものではないため、売買契約前に住宅購入者自身で再度確認しておきましょう。

安心R住宅の条件

安心R住宅の「R」は、Reuse、Reform、Renovationを指し、「安心」とは、以下条件を満たすことを意味します。

1. 新耐震基準等に適合していること
2. インスペクション(建物状況調査等)の結果、既存住宅売買瑕疵保険 ※1の検査基準に適合していること 3. リフォーム工事をしていること ※2
4. 外装、主たる内装、水まわりの現況写真を閲覧できること
5. 点検記録や修繕内容、設計図書などの保管状況の有無が示され、求めに応じて詳細情報が開示されること

※1 既存住宅売買瑕疵保険とは、登録した宅地建物取引業者またはインスペクションを行った登録検査事業者が加入する保険のことであり、瑕疵が発見された場合、補修等を行った宅地建物取引業者や検査事業者に対して保険会社から保険金が支払われます。

※2 リフォーム工事を実施していない場合は、見積もり等費用情報を含むリフォーム提案書があること(リフォーム工事を実施するかどうかは住宅購入者の判断による)。

中古物件を選ぶデメリット

中古物件のデメリットとして、設備の老朽化による水漏れ等のトラブルの心配や、クロスや床の傷み具合などが挙げられます。しかし、同じような築年数や間取りであっても、使用状況によって状態は一つひとつ違うため、比較検討が難しく感じることもあるでしょう。 では、地道に足を運んで内覧するしかないのでしょうか。数多ある物件の中から効率よく物件を探したいと思っても、「見えない部分が想像以上に老朽化しているのではないか」など、中古だからこその不安が残ってしまうことはないでしょうか。

このような中古物件のデメリットを払拭するため、安心R住宅の制度があります。

まとめ

希望する条件をすべて満たす物件に巡り合える確率は限りなく低いと言えます。ならば、希望条件に優先順位をつけておき、構造や状態の条件を最低限クリアしていれば決断してしまうのも手です。 条件の良い物件は他の人から見ても良い物件であるため、あっさり売れてしまうことも珍しくありません。

不動産会社と何度も質問・回答のやり取りをしている間に他の人が契約してしまったら、またふりだしからの物件探しになってしまいます。だからといって焦りから構造品質面に不安のある住宅を選んでしまうのも避けたいものです。そんな時こそ安心R住宅の仕組みをうまく活用し、効率よく納得のいく住宅探しをしてみましょう。

国土交通省 安心R住宅