
2023.02.21
広島市中区住吉町のセレクトショップ「shinktank」でビンテージファーニチャーと出会う
広島の街
広島市中区住吉町にある「shinktank(シンクタンク)」は、オーナーである赤木さんの審美眼でセレクトされた家具や雑貨を取り扱うビンテージセレクトショップです。店内には洗練された美しい家具が並んでおり、人とはひと味違う家具や雑貨をこだわり持って選びたい方にとって、とっておきの一品に出会える場所です。

広島市中区住吉町のセレクトショップ「shinktank」で素敵なインテリアを探そう
広島電鉄鷹野橋駅から歩いて8分ほどの場所、小さなビルの2階にshinktankはあります。窓から入る陽の光が優しく反射し、インテリアがとても映える空間で、店内にはゆったりとした空気が流れています。ビルの前には、shinktankと書かれた看板が置いてあるので訪れる際は、ぜひ目印にしてみてください。


コンセプトは海外マンションの一室
お店に並ぶ美しい家具たち
お店の中に入ると、目の前には適度な間隔を保ちながら整列する食器、花器や椅子をはじめとする家具たち。どれも重厚感がありデザイナーのこだわりや文化を感じられる商品ばかりです。一つ部屋にあるとシンプルなのに映えてしまうそんな、飾りすぎない美しさを感じる家具や雑貨が立ち並びます。店内の95%はビンテージ品とのこと。
「本当に素敵なものは、持つ人も大切にメンテナンスしていることが多いです。だからこそ次の世代に受継がれてなお、愛されると思うんです。」
言葉通り新品と見間違えるほどの綺麗さをもちつつも、ものそのものが歩んできた歴史や風格を感じます。
「僕自身雑誌でニューヨーク、パリのマンションの一室の写真を見た時に何気なく、かっこいいなと思ったのがインテリアに興味を持ったきっかけでした。」と話してくれたのは、オーナーである赤木さん。マンションの一室にあったら、素敵かどうかがこのお店のセレクトでは大切なポイントなのです。


なぜビンテージマンションの一室なのか
前述の通り、雑誌で見た海外のマンションの一室に強く惹かれた赤木さんですが、それは一回や二回の話ではなかったそう。かっこいいなと思う部屋は共通して、海外のマンションの一室だったことから、そこに置かれている家具のブランドや、家具そのものの歴史を学んだ経験が、今のセレクトの軸になっているといいます。
「海外の戸建てはスケールが大きく日本の戸建てとは違って非現実的な空間で真似できないと感じることが多かったんです。でも、マンションになると海外でも日本でもさほど印象が変わらず狭い。そんな中で、雑誌で取り上げられていた海外マンションの多くは、住み心地の良さやスタイリッシュさを家具や小物で演出していることに気づき、それをきっかけに海外マンションの一室に強く惹かれるようになりました。」
マンションの一室をどうやってかっこよく見せるかを発想の起点にするようになったきっかけをそんな風に語ってくれた赤木さん。 そんな経緯から、shinktankの雑貨をセレクトするときは、自身が憧れた海外マンションの一室に置いてあったらかっこいいか。自分が思い描くかっこいいマンションの一室を具現化し商品をセレクトされるようになったのです。

縛りはなく、いいと思ったものをセレクトする
基本的には、ミッドセンチュリーというジャンルの家具や雑貨をセレクトすることが多いという赤木さんだが、そこに縛りはもうけていないそう。
「中国がいいとか、ベトナムがいいとか、イメージする部屋によってはアフリカのビンテージのスツールがかっこいい!とかあるので、ジャンルは様々です。アフリカの椅子仕入れたいと思うし、モロッコのラグを取り扱っていたりする。メーカーでいくとアメリカが多いです。」

イメージしたマンションの一室をどうやったらかっこよく見せられるのか、それだけを軸に、本当にいい!と思ったものは、国内外問わず、セレクトして販売するよう心がけているそうです。

100年受け継がれるマンションを残していきたい広島ビンテージマンション事業
Shinktankの扉のロゴの横には、「広島ビンテージマンション」の文字。そう、海外マンションの一室を彩る家具屋雑貨のセレクトから始まったshinktankは、今やビンテージマンションの販売を行う事業もあります。「ビンテージマンションは外観も最高なんです」と、赤木さんの言葉通り美しい画角です。

「日本には海外のように100年、200年の歴史があるビンテージマンションが少ないんです。さらには、分譲マンション自体が戦後の文化なので、残っていても築50~60年くらいの物件がほとんどなんです」と。海外と日本のうめられないギャップを感じる日々の中で、ある時東京でとてもかっこいいマンションと出会ったことをきっかけに、「日本のマンションも捨てたもんじゃない」と感じられたそう。
そこから、ビンテージマンションについてもたくさん勉強を重ね、広島ビンテージマンションという事業が立ち上がり、今や、赤木さんの事業の中心を担っています。

「築35~40年のマンションが作られた当時、家庭をもち一戸建てを買うというのが時代の主流だったので分譲の新築マンションは思うように売れなかったんです。そういった時代背景の中で、売るためにどうしたらいいか、今より建材や間取りなども固定されておらず、建物ごとに様々な工夫が施されているんです。もちろん今よりも土地も開拓しやすく、建材や人材も安かったので、質も良い。そういったマンションを丁寧に、分別し販売しています。」
そう熱く語る赤木さん独自の視点で、選別されたビンテージマンションの販売を「広島ビンテージマンション」では行っているのです。 shinktankのコンセプトにもなった、「洗練されたマンションの一室」の提供までも全て赤木さんお一人で担われているそう。
広島にも、100年続くマンションを
さまざまなきっかけを経て、shinktankの運営、ビンテージマンションの販売を行っている赤木さん。
shinktankはいわばビンテージマンションへの入り口。ここをきっかけにビンテージマンションに興味を持ってもらえれば、嬉しいとのことでした。 近い将来の目標としては、「ビンテージマンションの販売なら、広島ビンテージマンションだよね」と言われるような存在になることだそう。
遠い目標としては、100年受け継がれるマンションを広島の地に立てることと強く語ってくださった赤木さんの目は、とてもキラキラしていて、こんな方が紹介してくれるから、セレクトしているから、という理由だけで、お店を訪れるきっかけには十分すぎる目的になりそうです。

ビンテージ家具初心者さんにオススメの商品
オススメを選んでください!とお願いしたところ、「全部です」と即答された赤木さん。それもそのはず、部屋が一番素敵な状態になるため欠かせない家具や雑貨をセレクトしているので、確かに、全部が必要なのかもしれません。そんな中でも、登竜門としてもってこいなのが、イームズの椅子は定番商品とのこと。仕入れる回数が多いので、shinktankでも出会いやすい一品かもしれません。

こちらは取材時に取り扱っていた、イームズのチェア。他にもたくさんありました。

また、家具ではないが、暮らしの香りを彩り、安らぎをもたらす効果もある、お線香もオススメとのこと。広島で唯一「イズミカンさん」のお線香なども取り扱っており、インテリアだけでなく、生活を彩るための選択肢をたくさんくれる。そんな唯一無二の空間でした。 皆さんも、ぜひshinktankからビンテージマンションへの沼に一歩踏み出してみてはいかがでしょう。
Shinktankの店舗情報
店名:Shinktank
住所:〒730-0813 広島県広島市中区住吉町19-10 2F
営業時間:13:00~18:00(月〜水 アポイント制、木〜日 通常営業)
駐車場:土曜日・日曜日・祝日のみ1階の駐車場使用可能(平日は近隣のコインパーキング)
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